ABOUT

「暮らしに温かみと清らかさを」

宮崎県北部に位置する高千穂郷は、古くより日本神話の舞台としても広く知られており、現在においても神楽やしめ縄などの風習がこの地域に深く根付いています。

しめ縄の発祥は日本神話の一描写、天岩戸伝説の中にあり、天照大神が二度と天岩戸に入らないよう結界として太い縄を張ったことがしめ縄の起源であるとされます。

お正月だけでなく一年中民家や店舗にしめ縄が張られる風景は全国的に見ても稀有な土地柄で、しめ縄の原型である「七五三縄」が主に張られていることからも歴史の深さが感じられます。

田植えの風景
しめ縄制作風景

「わら細工たくぼ」は 神話の息づくこの土地で、1957 年に農閑期の仕事として地元のしめ縄を作り始めたことで始まりました。

その後、地元のしめ縄作りを中心としたこの仕事は棚田と伝統技術を継承・発展しつつ、少しずつ形を変えながら現在まで続いてまいりました。
地元の伝統的な「しめ縄」作りに加えて、その伝統技術を継承・発展させた縁起物や生活用具などの「わら細工」を制作しています。

「この土地に根ざした素材」

管理する棚田風景

わら細工をもう一度現代の暮らしに取り入れていただけるよう、材料であるわらの質にもこだわり、自分たちで稲作から制作までを一貫して手掛けています。

工房の周りに広がる急峻な棚田で様々な天候の変化にも対応しながら、いい材料を求めて日々田んぼに向き合っています。
自分たちが仕事を続けることで、この美しい棚田の維持にも貢献できると考えています。

「稲わらと青わら」

わら細工たくぼでは、大きく 2 種類のわらを育てています。

穂が実った後に刈り取る「稲わら」と、穂が実る前に刈り取る「青わら」。
「稲わら」はわら特有の素材感と強さ、「青わら」は瑞々しい青色と爽やかな香りが特徴で、それぞれの特徴を活かし、作るものに応じてわらの使い分けをしています。

「縄を綯う」

仕事の基本となる「縄綯い(なわない)」は、手の中でわらを転がしそれらを縒(よ)り合わせることで縄を作ることを言います。
この縄綯いを始め、すべての制作を手作業で行っております。
わら細工の素朴な美しさやゆらぎを感じていただけるよう日々精進しております。

「わら細工を生業に」

稲刈りをして稲を干す風景

およそ50年副業の域を出なかったわら細工を2016年に専業の仕事として「わら細工たくぼ」を立ち上げ現在に至ります。

これまで歩みを進める中で1人また1人と仲間が集まり、現代表の甲斐陽一郎を中心に移住してきた若者や地域の人を巻き込みながら、わら細工を生業として生きる道を開いてきました。

若者にとっては「自分らしい生き方の模索」であり、地域の方にとっては「第二の人生」「生涯のやりがい」となり、立場や世代を越えて仕事に取り組んでいます。

この土地の歴史や風土、そして私たちの情熱のこもった手仕事をお届けします。

COMPANY

OUR MISSION 企業理念

◯ ものづくりへの炎を絶やす事なく、日々ー心に素材と向き合い技術の向上に努めて道を開くこと

◯ 田を取り巻く経済を力強く循環させ、棚田を守り地域文化の発展に力を尽くすこと

◯ 人々の暮らしに寄り添い、心の琴線に触れることのできるものづくりを志すこと

この地から世界を魅了する手仕事を。

ABOUT US 会社情報

会社名株式会社たくぼ
代 表甲斐 陽一郎
所在地宮崎県西臼杵郡日之影町七折13782-2

HISTORY 沿 革

1957年農閑期の仕事として地元のしめ縄を作り始める
2016年これまで副業であった、わら細工・しめ縄づくりを専業の事業として立ち上げる
2022年宮崎県伝統的工芸品に指定される
2024年株式会社たくぼ 設立

TOPICS トピックス

2017年・レクサスが開催する LEXUS NEW TAKUMI PROJECT に宮崎県代表として選出
・日本民藝館展に入選。以降、2023 年まで 7 年連続入選
2022年・ソフトバンクホークスとのコラボでファンに向けたしめ縄を制作する
・星野リゾートが運営する界由布院でのわら細工体験の監修、及び素材提供
・宮崎県議会議員の研修において講話をする
2023年・宮崎 G7 農相会合において県からのお土産品に選定され、「祝結び」が贈られる
・全国伝統的工芸品公募展に初出品し入選。青山での優秀作品展に展示される
2024年・河野知事の県産品 PR のための訪米において要人へのお土産品に選定される
・クルーズトレインななつ星でのわら細工体験

ACCESS

※現在工房見学不可

初めて来られる方にとっては分かりづらい場所にあります。

お時間に余裕をもってご移動ください。