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D&DEPARTMENTさんのd47 MUSEUMで開催される『NIPPONの47 2025 CRAFT 47の意志にみるこれからのクラフト』に宮崎県の作り手として参加させていただきます。
今展ではクラフトとは「意志」や「姿勢」を表す言葉になってきているという説明がなされており、そのような観点から選出いただけたことを光栄に思います。
なお、会期中は併設のミュージアムショップにて、わら細工をお買い求めいただけます。
NIPPONの47 2025 CRAFT
47の意志にみるこれからのクラフト
日程 : 2024/11/29(金)~3/16(日)
時間 : 12:00~20:00(最終入館19:30)
場所 : d47 MUSEUM(渋谷ヒカリエ8F)
休館日 : 会期中無休
入場料 : ドネーション形式(会場受付)
主催:D&DEPARTMENT PROJECT
特別協賛 : 渋谷ヒカリエ Creative Space 8/ 三井化学株式会社 BePLAYER® & RePLAYER®
以下、展覧会webサイトより引用掲載
https://www.d-department.com/item/D47_CRAFT2025.html
クラフトは意志
d47 MUSEUMの第35回企画展として「クラフト」をテーマに開催します。本館では2013年に「NIPPONの47人 2013 CRAFT」として、47都道府県を代表するクラフト作家を、各都道府県から1名ずつ紹介し、その後、サンパウロ、ロサンゼルスでの巡回展も実施するなど、日本各地の人の「手」から生まれるものづくりが注目されました。
そこから10年余り経ち、「クラフト」という言葉の使われ方が変化しています。工芸品としてのプロダクトのみならず、「クラフトビール」「クラフトコーラ」に代表されるような、小規模で独立的なものづくりに対してや、これまでの日本酒の条件に縛られない「クラフトサケ」など、食品業界の中でもポジティブな改革の姿勢を表す意味合いで、「クラフト」がさまざまなジャンルで使われています。また、印刷業界の既成概念に捉われない活動を「クラフトプレス」と名づけ、そこに賛同する仲間づくりに取り組む事例など、「クラフト」という言葉は、「美術品」や「伝統工芸品」と区別するためのカテゴリーとしてだけではなく、そこに携わる人々の「意志」や「姿勢」を表す言葉として使われています。
その「意志」を持った一人一人の活動が、各地の個性あるものづくりが続くことに繋がり、豊かな地域文化が育まれていると考え、今回の展覧会を企画しました。まずは実際に手に取り、直感的に感じる「美しさ」「力強さ」に触れ、それぞれの「クラフト」が持つ「意志」から、47都道府県の個性を感じていただければと思います。
D&DEPARTMENT ディレクター
黒江美穂
選定基準
本展の基準で選んだ「クラフト」から感じる「意志」に共感が集まることで、これからも長く続いてほしい、47都道府県の文化が残っていくことに繋がると考え、以下の5つの基準を元に選定しました。
1. 意志
ものづくりの現場に意志があり、その意志を共有できる規模感であること。2. 革新
暮らしの変化を受け止め、進化していること。
既成概念に捉われず、「こうあった方が良い」という革新的な視点を持っていること。3. 良心
利益至上主義ではなく、ものづくりへの「良心」があること。
自然、環境、地域、人など、ものづくりに関わることが無理なく循環していること。4. ゆらぎ
素材や環境からくる「ゆらぎ」を許容しながらも、クオリティの高い仕事であること。
量産品の中における「B品」のような、規格外品としての「ゆらぎ」ではないこと。5. 地続き
その土地の素材、技術、文化と繋がりがあり、「地続き」であることを感じられること。47都道府県の出展者に共通することは、地域や伝統を背負っていくという、肩肘を張った様子ではなく、自身の土地で、自身の表現をとことん探求する姿勢です。それぞれ、現在に至るまでの経緯も様々で、一度は出た地元に戻って家業を継いだり、技術訓練校に通ったことをきっかけにその土地に移住したり、幼少期の思い出や、海外滞在の経験、家族との日常、目にした風景など、一人一人が歩んできた、一つ一つの積み重ねが独自の表現をつくり出しています。